日本遺産認定「百世の安堵」~津波と復興の記憶が生きる広川の防災遺産~

紀州有田・南紀男山、廣八幡神社
「稲むらの火」で村人が避難した神社

 
廣八幡神社楼門

稲むらの火

稲むらの火と廣八幡神社

安政元年、大津波が広村(現在の広川町)を襲った際、濱口梧陵は稲むらに火を放ち、村人を高台に避難させました。この「稲むらの火」で村人が避難した神社がこの廣八幡神社です。
廣八幡神社では稲むらの火・濱口梧陵に関連する行事や防災への取り組みを行っています。

稲むらの火祭

平成15年に始まり、毎年10月第3土曜日に開催されています。濱口梧陵の功績を称え、その精神を引き継ぐことを目的とした行事です。役場前にて式典が行われ、その後、約1.8km先の廣八幡神社まで松明行列が行われます。行列は「稲むらの火」での濱口梧陵の活躍を再現するもので、避難訓練として参加者の防災意識を高めることにも繋がります。平成27年10月20日に第13回を迎えました。
稲むらの火祭、松明行列の様子 稲むらの火祭

(なみ)

明治36年、大津波が襲った安政元年から50年の節目に、広村(現在の広川町)では「毎年旧11月5日早朝に堤防に土持ちをする」という取り決めがされました。その後土持ちは毎年実行され、村人は堤防を築いた濱口梧陵を偲び、感謝しました。これが津浪祭の始まりです。現在、津浪祭は毎年11月5日、世界津波の日に開催されています。平成27年11月5日には第113回を迎えました。 津浪祭の様子 土持の様子

防災への取り組み

廣八幡避難施設

広八幡避難施設
2013年4月に完成した津波避難施設です。廣八幡神社は以前より津波避難場所に指定されていましたが、避難用の建物がなく、東日本大震災の際には避難者が社務所に入りきらないという事態も生じました。新しく完成したこの避難所は一時避難場所として150人を収容でき、1階は倉庫や避難室、2階に和室を設けています。

廣八幡避難所二階和室 廣八幡避難所二階和室

防火訓練
毎月1回、火災に備えた自衛消防隊による防火訓練が行われています。

 

 

 

避難訓練
11月5日、世界津波の日に廣八幡神社への避難訓練を行っています。画像は地元の小中学生、こども園の園児が境内に集合した様子です。

 

 

 

資料:濱口梧陵と「稲むらの火」

濱口梧陵と稲むらの火
濱口梧陵と稲むらの火

リンク:【公式チャンネル】稲むらの火

稲むらの火https://www.youtube.com/channel/UC0Jips8LLDJi8AXvQqMFBUA
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紀州有田・南紀男山、廣八幡神社
和歌山県有田郡広川町上中野206
Tel&Fax:0737-63-5731/0737-62-2371(宮司宅)